不気味– tag –
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		  お届けものです平日の昼下がり、在宅勤務中にインターホンが鳴った。画面を見ると、宅配業者らしき男性が立っている。 「お届けものですー」 特に注文した覚えはなかったが、Amazonの注文履歴に覚えのない商品がよくあるので、深く考えずに玄関を開けた。 受け取った荷物...
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		  二階に行ってはいけない一人暮らしを始めて半年。アパートの隣の部屋には中年の男性が住んでいた。ほとんど顔を合わせることはなかったが、すれ違えば軽く会釈する程度の、普通の関係だった。 ある日、夜遅く帰宅すると、自分の玄関ドアに紙が貼られているのを見つけた。 《あな...
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		  午前二時のチャイム僕の住むアパートには、昔から妙な噂があった。 「午前二時にチャイムが鳴ると、誰かがいなくなる」 くだらない都市伝説だと思っていた。けれど実際、過去にこのアパートで失踪した住人が何人かいたらしい。管理人もはっきりとした原因は分からないと濁す...
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		  お兄ちゃんの秘密私は今、兄の部屋を片付けている。兄が事故で亡くなってからもうすぐ一ヶ月になるけど、まだ信じられない。 兄は私にとって優しくて頼れる存在だった。小さい頃からずっと守ってくれて、友達とトラブルがあったときも、夜道で怖い思いをしたときも、必ず助...
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		  扉の向こうの男社会人1年目の夏、俺は安アパートで一人暮らしをしていた。築40年を超える木造のアパートで、2階建ての4世帯。風呂もなく、トイレは共同。 家賃は安いが、天井や床が薄く、隣の生活音が筒抜けだった。 ある晩のこと。深夜2時を回っても眠れず、スマホを眺...
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		  カンカン石祖母の住んでいた田舎の家には、変わった風習があった。 その家の裏には、小さな祠と丸い石がひとつだけ置かれていて、近所の人たちはそれを「カンカン石」と呼んでいた。 昔からこの村では、「カンカン石に触れてはいけない」という決まりがあった。理由...
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		  隣の部屋の人社会人になってから住み始めたアパートは、築年数は古いが駅からも近く、家賃も安かった。間取りは1K。隣の部屋との壁は薄く、くしゃみや咳払いが聞こえるほどだ。 入居して3日目の夜だった。夕飯を終え、テレビを見ていると、壁の向こうからコツ、コツ、...
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		  忘れられない訪問者大学時代、私は下宿で一人暮らしをしていた。ある日曜の昼下がり、インターホンが鳴った。 モニターを見ると、20代後半くらいの男が立っていた。「すみません、このあたりに○○さんという方、お住まいじゃないですか?」と人当たりのよさそうな笑顔で尋ねて...
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