エレベーター– tag –
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		  止まったエレベーターその日は、仕事が押して帰宅が深夜になった。 同僚とのやりとりで気疲れしていた僕は、無言で電車に揺られながら、早く布団に倒れ込みたいと願っていた。 ようやく最寄駅に着き、閑静な住宅街を歩く。人通りもなく、街灯の下に自分の影が細長く伸びてい...
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		  エレベーターの奥大学2年の春、俺は古いマンションに引っ越した。都内にしては破格の家賃。駅からも近くて条件はよかったが、築年数は40年以上で、エレベーターも昭和感のある機械式だった。 「安い理由はこれか」と思ったが、当時の俺にはそんなことどうでもよかった。と...
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		  最上階の影私は数年前、深夜帯の清掃アルバイトをしていた。場所は都心にある24時間営業のオフィスビル。担当時間は深夜1時から4時。人がいない時間帯に、各階の廊下やトイレ、給湯室を清掃する仕事だった。 そのビルは地上10階建てで、私の担当は1階から3階まで。最...
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		  エレベーターで会った男平日は残業が続き、毎晩終電ギリギリの帰宅が続いていた。その日も終電を乗り継ぎ、マンションに着いたのは深夜0時過ぎ。玄関ロビーには誰もおらず、ひっそりと静まり返っている。 カードキーでオートロックを解除し、エレベーターのボタンを押す。ドアが...
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		  深夜のエレベーター友人の佐々木が一人暮らしを始めたのは、築年数の古い10階建てのマンションだった。家賃が安い代わりに、エレベーターは古く、ボタンを押してもすぐに来ないことが多かったという。 ある晩、深夜0時を回った頃、仕事帰りの佐々木がマンションに戻ると、1階...
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