意味が分かると怖い話– category –
意味が分かると怖い話(意味怖)カテゴリでは、一見普通の話に見えても、最後に真相が分かるとゾッとする話を集めています。解説付きでお楽しみください。
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一人暮らし
大学進学を機に、念願の一人暮らしを始めた。古いけど広めのワンルームで、家賃も安い。何より「完全に一人になれる」ことが何よりの魅力だった。 最初のうちは少し寂しさもあったけど、慣れてくるとむしろ快適。誰にも気を使わず、夜中まで動画を観たり、... -
お姉ちゃんの部屋
私は5歳の妹と2人で暮らしている。両親は数年前に事故で亡くなり、身寄りもいなかったため、私が保護者として妹を育てている。 妹は素直で元気で、特に問題もなく、静かな暮らしをしていた。 ただ、一つだけ気になることがあった。 妹が、毎晩眠る前に言う... -
ベランダの男
大学に通うために一人暮らしを始めたアパートは、築年数は古いものの、駅からも近く、家賃も安かった。周囲は静かで、隣人の物音もあまり聞こえない。最初のうちは快適だった。 ところが、ある日から違和感を覚えるようになった。 夜になると、ベランダの... -
親切な通報者
ある町の警察署に、ある日1本の通報が入った。 「向かいの家のベランダに子どもが閉じ込められてるみたいなんです。大丈夫か見てきてもらえませんか?」 通報者は近所に住む30代くらいの男性で、名前と連絡先もちゃんと名乗った。現場に駆けつけた警官が確... -
ママの携帯
小学1年生の妹が、最近よくママのスマホで写真を撮るようになった。「見てー、ママの真似してるの!」と言いながら、カメラを向けてカシャッと音を鳴らしては笑っている。 ママは仕事でいつも帰りが遅いから、妹はママのスマホを持って遊んでいる時間が多... -
帰ってきた母
僕の母は、去年の冬に亡くなった。原因は交通事故だった。仕事帰りに歩いていたところ、スリップした車に跳ねられたのだ。 突然の別れに家族全員が落ち込んだ。特に僕は母っ子だったから、数ヶ月はずっとふさぎ込んでいた。 そんなある日、部屋の掃除をし... -
家の中の知らない
ある日、僕は古本屋で見つけた安い日記帳を買った。カバーに傷がある以外は真新しく、ページも白紙だった。使いやすそうだったので、簡単な日記でもつけてみようと思った。 最初のページに、自分の名前と住所を書き、日々の出来事を少しずつ書いていった。... -
お兄ちゃんの秘密
私は今、兄の部屋を片付けている。兄が事故で亡くなってからもうすぐ一ヶ月になるけど、まだ信じられない。 兄は私にとって優しくて頼れる存在だった。小さい頃からずっと守ってくれて、友達とトラブルがあったときも、夜道で怖い思いをしたときも、必ず助... -
おじいちゃんの話
祖父が亡くなったのは、俺が小学校6年生の夏だった。その年は特に暑く、蝉の鳴き声がやけにうるさかったのを覚えている。 祖父は昔から無口な人で、よく縁側に座って外を見ていた。俺はそんな祖父が少し怖かったが、たまに話してくれる昔話はどこか不思議... -
手紙の送り主
ある日、ポストに手紙が届いていた。差出人は不明。消印もない。 宛名は俺のフルネームで、明らかに手書きだった。中を開けてみると、紙にびっしりと文章が書かれていた。 『あなたをずっと見ていました。笑った顔も、泣いた夜も、眠っているときも。あな... -
鍵のかかった部屋
大学時代、俺はアパートの2階に住んでいた。古い建物だったが家賃が安く、大学からも近かったので即決した。 ある日、バイトから帰ってきて部屋に入ると、何か違和感を覚えた。部屋の空気が重い。匂いも少し違う気がした。 部屋のドアはきちんと施錠されて... -
ぬいぐるみ
俺の妹は、小さい頃から同じぬいぐるみを抱いて寝ていた。白くてふわふわの犬のぬいぐるみで、名前を「シロ」とつけて可愛がっていた。 どこに行くにも一緒で、寝るときも食事のときも、常に隣にいた。幼稚園のころから中学に上がるまで、妹にとっては“家...