ヒトコワ– category –
			ヒトコワとは、幽霊よりも人間の怖さを描いた実話ベースの怖い話ジャンルです。身近に起こりそうな恐怖や、ゾッとする人間の心理がテーマになっています。
		
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		  エレベーターで会った男平日は残業が続き、毎晩終電ギリギリの帰宅が続いていた。その日も終電を乗り継ぎ、マンションに着いたのは深夜0時過ぎ。玄関ロビーには誰もおらず、ひっそりと静まり返っている。 カードキーでオートロックを解除し、エレベーターのボタンを押す。ドアが...
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		  田中さんは、もういない派遣で入った職場で、最初に仲良くなったのが田中さんだった。40代後半の優しい女性で、なんでも丁寧に教えてくれた。 「ここの仕事、覚えちゃえば簡単よ。焦らずやれば大丈夫」 田中さんはベテランで、周囲からも頼られていた。 数ヶ月が経ったころ、急に...
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		  隣人はいつも静かだった大学進学で一人暮らしを始めた頃、築年数の古いアパートに住んでいた。 安い代わりに、隣との壁は薄くて、生活音はよく聞こえた。隣の部屋には、俺と同年代くらいの男が住んでいたらしい。 でも……まったく物音がしなかった。 洗濯機の音も、話し声も、ドア...
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		  このスレ見てる人いますか?深夜、SNSを見ながらダラダラしていた俺は、たまたま古い掲示板のまとめ記事にたどり着いた。タイトルは《【怖】このスレまだ見てる人いる?》というもので、2016年に立てられたスレらしい。 読み始めると、スレ主が「夜中に窓の外をずっと見てくるやつが...
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		  上の階の女大学進学で引っ越したマンションは、駅からも近く家賃も手頃だった。少し古いが、静かで暮らしやすい部屋だった。 ただ、気になることが一つだけあった。それは「上の階の住人」だ。 引っ越してすぐ、管理会社から「上階には一人暮らしの女性が住んでいま...
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		  置き配カメラ引っ越してから2週間が過ぎた頃、妙なことが続けて起きた。通販で頼んだ荷物が、「置き配」にしたはずなのに、玄関に届いていないのだ。 最初は配達ミスかと思った。だが、同じことが3度も続いた。 不審に思って、宅配ボックスも確認したが、どこにも荷物...
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		  隣の部屋の人社会人になってから住み始めたアパートは、築年数は古いが駅からも近く、家賃も安かった。間取りは1K。隣の部屋との壁は薄く、くしゃみや咳払いが聞こえるほどだ。 入居して3日目の夜だった。夕飯を終え、テレビを見ていると、壁の向こうからコツ、コツ、...
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		  忘れ物係大学1年の春、俺は近所の小さなスーパーでバイトを始めた。そこは古びた商店街の一角にあり、地元の年配客が多かった。 仕事内容はレジと商品補充が中心。バイト仲間のTさんは俺より2つ年上で、優しくて丁寧な人だった。 ある日、Tさんが「忘れ物を預かる...
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		  出入り自由の部屋俺は数年前、都内の安アパートに住んでいた。ボロいが駅からも近く、家賃が格安だったので即決だった。 間取りは1Kで、築40年近い木造。隣の部屋とは薄い壁一枚で仕切られており、物音はほぼ筒抜けだった。だが、住人同士の関わりはほとんどなく、俺にとっ...
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		  鍵垢の彼女彼女とはSNSで知り合った。共通の趣味があり、最初はDMで軽くやり取りをしていただけだったが、徐々に会話は毎日続くようになり、やがて通話をするようになった。 アイコンはイラスト、名前もハンドルネーム。リアルの情報はほとんど明かさない子だったが...
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		  忘れられない訪問者大学時代、私は下宿で一人暮らしをしていた。ある日曜の昼下がり、インターホンが鳴った。 モニターを見ると、20代後半くらいの男が立っていた。「すみません、このあたりに○○さんという方、お住まいじゃないですか?」と人当たりのよさそうな笑顔で尋ねて...
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		  隣の部屋の住人大学進学を機に、一人暮らしを始めたアパートは、古びた木造2階建て。家賃が安く、多少の生活音が響くのは覚悟のうえだった。 引っ越してしばらくして、気になることがあった。夜中、隣の部屋から「うっ、うっ……」と、抑えたようなすすり泣きが聞こえるこ...
 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	